『剛柔流空手道とは』

沖縄の空手道は、その伝統や技法の差異から那覇手と首里手に大別されていて、中国南派少林拳の流れを汲む那覇手の代表的な流派が剛柔会です。

 中国福建少林拳白鶴門の伝書である、「武備誌」の拳の八句、「法呑吐剛柔」の一句で、「法は剛柔を呑吐する」の意味から、流祖・宮城長順により「剛柔流」と命名されました。

「法呑吐剛柔」とは、一切の存在、事象は全て「剛」と「柔」からなり、剛は陽、柔は陰となって万物を構成し、闘争における剛は攻めとなり柔は守りとしてその安全を計る。剛柔の一体化は闘争を避ける無我の心境へと導かれるのです。

全日本空手道剛柔会修養訓五ケ条

我ら空手道修むる者は、

 一.剛柔の道を学ぶを以って誇りとすべし。

 一.礼儀を正しくすべし。

 一.質実剛健を旨とすべし。

 一.団結互助の精神を養うべし。

 一.日本古来の伝統たる尚武の気風を尊重すべし。

流祖・宮城長順先生の教訓は「人に打たれず、人打たず 事なきをもととするなり」の無事の哲学であります。

戦って勝つだけが目的ではなく、戦わずして目的を達成することが剛柔流の道であります。

常に謙虚な姿勢で相手に接し、争いをさけ、目的を達成するために努力する。

当支部道場では空手道を通して、相手を敬う心を育てることを目指し指導いたします。